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免疫力を上げるためになぜ睡眠が大切なのか [免疫力と睡眠]

健康な人でもですね、実は毎日がん細胞ができてる-実はその数5000個なんです。しかし私たちの体は、その5000個できるがん細胞をしっかりと監視するシステムが備わっています。それを免疫力と言います。その中でも特に重要な免疫細胞のことをTリンパ球、T細胞と言います。


Tリンパ球というのは2種類の作用があって、特異免疫と非特異免疫、という専門用語を使うんですけれども-特異免疫というのはがん細胞に特異的に攻撃する免疫力のことを特異免疫と言います。それに対して非特異免疫、これは様々な病原体、ウィルスだとか細菌だとか、外から入ってくる病原体を排除する能力のことをいうわけですが-この特異免疫と非特異免疫という作用を持つ免疫細胞、この中でも特に重要なTリンパ球がしっかりと5000勝0敗でがん細胞をやっつけてくれることによって、私たちの体というのは健康に保たれるわけです。
ではそのTリンパ球はどこで教育を受けるのか、胸腺という組織です。ちょうど心臓の上あたりの胸骨のあたりにある臓器なんですが、この胸腺というところで作られ、教育を受けるわけです。そしてもうひとつポイントがありまして、この胸腺でこのTリンパ球が教育を受けるためには、脳からある重要な物質が分泌されることが大切なんです。メラトニンといいます。つまり脳から分泌されるメラトニン、これが分泌されるからこそ、胸腺を介して優秀なTリンパ球が作られる、この メラトニン → 胸腺 → Tリンパ球 という生産ラインを強化すること、これが免疫力を上げる最大のポイントです。

メラトニンを分泌させるためにはどうしたらよいかということでありますが、これは睡眠と関係してきます。
メラトニンを最大限分泌させるためには、早起きして、そして早寝、真っ暗にして寝るということがポイントであり、その結果優秀なTリンパ球が作られ、これが健康な人でも毎日できる5000個できるがん細胞をしっかりと5000勝0敗でやっつけてくることになります。

これが腫瘍内科医から見た免疫学のポイントであります。








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