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真っ暗な環境で寝ることの大切さ [免疫力と睡眠]

メラトニンというのは実は脳の中の松果体というところで分泌されます。
明かりをつけた状態で、目をつぶって見ていただきたいと思うんですが、明かりが点いているという感覚を察知する能力があるわけです。
それは目をつむっていたとしても、明かりを眼の奥の網膜が感知し、その結果網膜が松果体にその信号を送り、メラトニンの分泌がその瞬間から止まってしまうんです。
つまり私たちは真っ暗の環境で寝るということが大切なんです。
明かりを灯けたまま寝てしまう方、またついテレビを見ながらリビングルームでうとうととしている間に朝まで過ごしてしまうかた、これはメラトニンの分泌がされていないというふうに考えてください。

失明した患者さんに対して、義眼の手術をすることにはメリットとデメリットがあります。
日本における失明した患者さんの一番の原因は糖尿病性網膜症です。
長年煩われた糖尿病というのが血管を蝕み、結果として網膜を栄養する血管が出血し、失明という現象を起こすのです。日本の一番の失明の原因は糖尿病性網膜症なのです。
その失明した患者さんに対して、義眼という手術を行うわけなんですが、義眼をするということで精神的にも前向きになれるというメリットがある一方で、手術をすることによって、眼の奥の網膜を傷つけますので、メラトニンの分泌が低下してしまうんです。メラトニンの分泌が低下することによってTリンパ球の働きと数が低下しますので、昨日お話しました(「免疫力を上げるためになぜ睡眠が大切なのか」)-健康な人でも毎日5000個できるがん細胞に対する監視能力が低下するわけですので、義眼の手術を反対するという意見が出ているのも事実なんです。

わたちたちは健康であるからこそ、義眼手術をすすめられる患者さんの気持ちがなかなか理解ができないかと思いますが、いかに真っ暗の環境で寝るということが大切かとういうことを伝えたくてあえてこのような症例をお話しているわけです。
私達が寝る環境においては必ず真っ暗にして寝るということをご提案したいと思います。








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